NEW花粉症と授乳で悪化する鼻水の改善
症状

花粉症と産後の授乳時に透明な鼻水が止まらなくなる症状が10年前から出現している。特にスギ花粉に対するアレルギー反応が強く、日中の外出時に症状が顕著となる。また、授乳後にも鼻水の症状が増悪する傾向にある。随伴症状として肩こりを伴っており、触診では肩周囲に著明な筋緊張が認められる。
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来院者
女性
30 代
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期間
2024年2月 ~ 2024年4月
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頻度
月3回程度
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通院回数
4回
施術と経過
初回施術では、足のツボと手のツボに鍼をして肩周りへアプローチを行った。施術翌日には鼻水の症状が軽減し、一時的な症状の再燃はあったものの、その後は良好な状態が続いた。同様の方針で施術を継続し、2回目の施術後は花粉飛散量が多い3月にもかかわらず、約1ヶ月間症状が安定していた。4月に入り症状が再び出現したため、さらに2回の施術を追加。計4回の施術により、花粉症による鼻水の症状は著明に改善した。
使用したツボ
まとめ
花粉症と授乳に伴う鼻水の症状に対して、足と手のツボへの鍼施術を主体としたアプローチが有効であった。特に肩周りの緊張緩和を意識した施術により、花粉飛散量が多い時期でも症状のコントロールが可能となった。施術間隔が空くと症状が再燃する傾向が見られたが、定期的な施術により良好な状態を維持できることが示唆された。本症例では、アレルギー症状に対する鍼施術の有効性と、症状安定のための適切な施術間隔の重要性が確認された。