NEW風邪症状後の首と喉の違和感
症状

1週間前に咳が止まらない風邪を引いた後から、頸部の痛み、喉の奥に引っ掛かるような違和感、しわ枯れ声が出現した。喉の違和感は常にあり、声を出すと枯れた音になり、会話にも支障をきたしていた。頸の痛みは上下の動作で強くなり、日常生活や家事動作にも不便を感じていた。耳鼻咽喉科では風邪は治癒したとされ、漢方薬(半夏厚朴湯)が処方されたが症状の改善は見られなかった。加えて、全身的なだるさも訴えていた。
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来院者
女性
70 代
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期間
2024年10月 ~ 2024年12月
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頻度
週1回程度
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通院回数
5回
施術と経過
初診時の触診では、頸部前面の著しい緊張が確認され、上下の動作で痛みが強く出ていた。手足のツボに鍼を行ったところ、初回終了後には症状の軽減が見られ、声も出しやすくなった。2回目来院時には上下方向の痛みは軽減していたが、左回旋時の痛みが新たに出現。これに対して臀部のツボに鍼を行ったところ、痛みがさらに軽減した。その後も施術を重ねるたびに頸部の可動域が改善し、痛みは徐々に軽快、しわ枯れ声も次第に回復していった。計5回の施術で日常生活に支障がない程度まで回復した。
使用したツボ
まとめ
頸部の痛みとしわ枯れ声、喉の違和感を主訴とした症例である。風邪症状の回復後も違和感が持続し、医療機関での対応では改善が見られなかったが、鍼を通じて症状の緩和が得られた。施術では頸部の状態に応じてツボを調整し、特に手足および臀部のツボへの刺激が効果的であった。施術を重ねることで頸部の痛みは軽減し、声の状態も改善した。症状の変化を細かく捉えた施術が回復を導いたと考えられる。
担当スタッフ
藤枝 聖也