NEW重い物を持つと右肘がズキッと痛む症状の改善例
症状

右肘の外側上顆にズキッとした鋭い痛みを感じる症状が主訴である。痛みは3週間前からテニスをしている際に負担がかかり始まり、安静期間を2週間設けたが改善せず、再開後に痛みが再発したため来院した。動作時に痛みが強く、特に重たい物を持つ際に痛みが増す傾向がある。日常生活ではパソコン作業に支障はないが、鞄を持つ程度の動作でも痛みが出るため不便を感じている。医療機関での診断や治療は受けておらず、関連する体調的な違和感もない。
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来院者
男性
30 代
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期間
2025年6月 ~ 2025年6月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の触診と動作確認では、テニス肘を疑い徒手検査を実施したところ陽性であった。特に中指・薬指に伸展ストレスを加えると肘の痛みが誘発され、外側上顆の緊張が確認された。施術では肩甲骨のツボに鍼をすると痛みが大幅に減少し、さらに肩甲骨の緊張と関連する臀部のツボに鍼をすることで痛みが消失した。その場で徒手検査は陰性となり、院内の重量物を持っても痛みがなくなったことから施術を終了した。症例者はその結果に喜び、以後の症状再発の報告はない。
使用したツボ
まとめ
右肘の痛みはテニスによる負担が原因と考えられ、安静のみでは改善が見られなかった。肩甲骨と臀部のツボへの鍼が痛みの緩和に効果的であった。特に肩甲骨のツボへのアプローチが痛みの大幅な軽減につながり、関連する臀部のツボへの施術が痛みの完全消失を促した。本症例では、局所の痛みだけでなく関連する部位の緊張を緩和することが重要であることが示唆された。今後もスポーツによる負担が原因の痛みに対して、全身的な視点での施術が有効であると考えられる。
担当スタッフ
洲崎 和広