NEW「食後の腹痛と1日10回の下痢を伴う腸症状」
症状

えだは鍼灸マッサージ院(名古屋市営地下鉄 東山線 池下駅/名古屋市千種区)
潰瘍性大腸炎の治療中に、2ヶ月前から頻回な下痢と腹痛が出現した。排便回数は1日10回程度で、そのうち5回が下痢便であった。季肋部とへその横に便意時と食後の腹痛があり、仕事中のトイレ頻度が高く業務に支障をきたしていた。夜間も1~2回のトイレ覚醒があり、睡眠の質も低下していた。過敏性腸症候群の疑いで投薬治療を受けるも改善が見られなかった。
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来院者
男性
30 代
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期間
2024年11月 ~ 2024年1月
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頻度
週1回程度
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通院回数
5回
施術と経過
初診時、下腹部と季肋部に圧痛と違和感を認めた。手足のツボに鍼を行い、施術2、3日後から排便回数が5回程度に減少した。腹痛や違和感は残存したため、2回目以降も同様の施術を継続し、途中出現した腰痛に対しても足のツボに鍼を加えた。5回目の施術で下痢の回数が著明に減少し、腹痛も緩解した。
使用したツボ
まとめ
潰瘍性大腸炎の血便が改善傾向にある中で残存した下痢症状に対し、手足のツボへの鍼施術が有効であった。施術開始後、比較的早期から排便回数の改善が見られ、5回の施術で症状は大幅に改善した。夜間のトイレ覚醒による睡眠障害も併せて改善し、QOLの向上にも寄与した。本症例から、消化器系の基礎疾患を有する患者の機能性腸障害に対しても、鍼施術が有効な選択肢となる可能性が示唆された。
担当スタッフ
藤枝 聖也