ズボンを履くときに痛む腱鞘炎とテニス肘
症状
2週間前に左肘に痛みが出現。肘の痛みはすぐ治まるものの、左の親指を動かすと痛みが走る。その後、左手を庇いながら仕事をしていると、右肘に痛みが出始めた。ズボンを履く動作で特に痛みを強く感じる。
病院を受診すると骨には異常は見られず「腱鞘炎とテニス肘ではないか」と言われる。シップと痛み止めを処方されるが痛みが治まらない。
仕事に支障をきたしておりどうにか治したいと、以前に通院歴のある当院に来院された。
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来院者
女性
30 代
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期間
2018年9月 ~ 2018年9月
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頻度
週1回程度
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通院回数
3回
施術と経過
発痛動作から肩甲骨の動きに問題があるのではないかと疑った。肩甲骨の触診すると、顕著な圧痛がみられた。鍼をすると右肘を動かしても痛みがなくなり、次いで左に鍼をすると親指が動かしやすくなった。
2診目、右肘の熱感と痛みはほぼ消失、親指は6割ほど減。ズボンを履く際の痛みはなく、仕事中もほとんど気になっていない。
3診目、仕事中気にならなくなり、若干違和感がある程度。肩甲骨の動きを良くするよう施術を行い終了した。
使用したツボ
まとめ
上肢の起点となる肩甲骨の動きの悪さは肘や指へ悪影響を及ぼしやすい。まさに今回の症例は典型的なパターンであり、肩甲骨の動きを良くすることで改善することができた。