NEW肘をついて起き上がった時からの胸鎖関節の痛み
症状
寝ている状態から起き上がろうとして肘を布団についた際に、右の胸鎖関節に限局した強い痛みが発生した。普段は症状を感じないものの、布団から起き上がる動作や寝返りの際に強い痛みが出現する状態が1週間ほど続いていた。日常生活においては、臥床時の体位変換以外での痛みはなく、その他の体調不良も認められなかった。
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来院者
男性
48 歳
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期間
2024年12月 ~ 2024年12月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
触診では右側の胸鎖関節に圧痛が確認され、左右差が認められた。頚椎下部の右側に緊張が見られたことから、その部位のツボに対して鍼施術を行った。施術直後から患部の圧痛が軽減し、その後は寝返りや起き上がり動作時の痛みも消失した。1回の施術で症状が改善したため、治療を終了した。
使用したツボ
まとめ
胸鎖関節の痛みに対して、頚椎下部の緊張に着目した施術を行った症例である。関節部分に直接アプローチするのではなく、関連する頚部の緊張を緩和することで症状の改善が得られた。このことから、局所の痛みに対しても、周辺部位の状態を適切に評価し、施術部位を選択することの重要性が示唆された。