咳喘息に伴う脇腹の痛みと股関節の痛み
症状
左の股関節と左の脇腹の痛みがあり、定期的に出る咳喘息が辛いので来院された。
深く息を吸い込むことが出来なくて、咳をするとわき腹が痛む。
股関節は身体を丸める動き、膝を上げて股関節を屈曲させる動きで痛む。
3〜4日前に息を深く吸い込めなくなってから、股関節とわき腹の症状も出た。
お風呂に浸かると咳が出るので浸かれない。
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来院者
女性
50 代
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期間
2024年2月 ~ 2024年2月
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頻度
週1回程度
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通院回数
3回
施術と経過
咳喘息が出てから股関節とわき腹(肋間神経痛)の症状が出ているという事なので、呼吸を楽にする事を第一に考えて、背中、特に肩甲間部の緊張を調べると肋骨上の顕著な緊張と肋間神経痛の痛みと関係のある緊張部を見つけたので、まずは肋間神経痛と関係のあるツボに鍼をしたら、咳をしての脇腹の痛みがかなり楽になった。
同時に股関節の痛みも軽減されていて、少しだけ息が吸いやすくなった様な気がすると言われた。
次に呼吸を楽にする目的で肩甲間部の肋骨上の緊張部3ヶ所に鍼を打つとまた少し呼吸がしやすくなった。
上記の治療の補完として緊張の強い脊柱起立筋部の緊張を緩める為、下肢のツボ3ヶ所使うと更に呼吸が楽になったので治療を終了した。
2回目に来られた時は、股関節と脇腹の痛みは無くなっていたがまだ深く呼吸が出来なかった。
わき腹の痛みはなかったが、原因となる緊張は残っていたので前回と同じツボを使用した。
呼吸があまり改善されていなかったので、調べ直し肋間神経痛の緊張と関係のありそうな指先のツボを使用したら、前回よりも明らかに呼吸が楽になった。
3回目に来られた時は呼吸は大分楽になっていてお風呂も浸かれるようになったという事なので、同じ治療をして経過観察となった。
使用したツボ
まとめ
肋間神経痛の治療で股関節まで症状が楽になってしまったので、何故かは分からないが、関係があるのだと思った。
息を深く吸えない症状に対して肋骨上の緊張に直接鍼をする事も重要だが、指先のツボを使ってから劇的に変化した。
担当スタッフ
宮島 広介