花粉症で窒息しそうなほど鼻が詰まる
症状
15年前から花粉症。2月からビラノアを服用して対策を行ってきたが、3月第2週から急に鼻がつまりだした。
今は窒息しそうなほど息ができず、頭もボーッとしてきている。また、昨日はその影響で微熱も出ていた。
普段はオリゴ糖を摂取したり、小麦を控えるようにしている。
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来院者
女性
30 代
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期間
2023年3月
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頻度
週2~3回
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通院回数
10回
施術と経過
微熱が出ていることから、頭部に強く熱が溜まっていると判断。熱を逃がすためのルート作りとして首の張りをとり、また花粉症と関係が深い頚椎に透熱灸を行った。
2診目開始時点で、なんとか呼吸ができるようになった。そのせいか花粉症の他の症状も気になりだして、鼻詰まりの他に目のかゆみ・鼻水が気になる状態。
前回と同様の施術に加えて、背中の硬さをとるための鍼を脚に行った。
3診目開始時点で、味覚が戻ってきたとのこと。初診時点では味覚が失われていることに気づいていなかったとのことだった。
この時点で最も気になる症状は目のかゆみとのことだったので、より目のかゆみに関係が深い箇所に鍼を行った。
週2回程度で施術を続けたが、4月頭に詰まり感が戻ってしまった。
身体を確認すると、ふくらはぎに顕著な冷えが確認された。
これまでの鍼に加え、ふくらはぎを温めるために腰・おしりに鍼をした。
すると、詰まり感は急激に改善。本人の希望でスギ花粉シーズン終了まで施術を継続し、本人曰く「例年もう大丈夫そうな時期」を迎えたところで施術を終了した。
使用したツボ
まとめ
一度症状が出ていると、そのシーズンは施術を継続しないとなかなか症状が治まらない。
花粉症は症状の大小はあれども、頭部に溜まった熱が原因の一つと考えられる。
今回の症例では実際に微熱として現れるほど強い熱が溜まっていた。
呼吸が困難になるほどの鼻詰まりが出るのもおかしくないほどの熱の溜まり方であった。
この場合は、熱を逃がすルート作りとともに透熱灸をあわせて使うことが必要となる。