長時間のマウス操作とピアノ演奏で痛めた手首
症状
手首(橈骨側)の腱鞘炎で長年悩んでいたところ、母指を使うトラックボールマウスを仕事で1日10時間以上使用したり、スマホ操作をしたりすることで、母指や手首に負担をかけてしまい、一時は箸も持てないぐらいの痛みになった。
酷使しないように気をつけたところ痛みは少し落ち着いたが、昔やっていたピアノを半年前に再開してから、母指CM関節の痛みも加わってしまった。
来院時は手首の痛みが強く、何をしていても痛みがあり、日常生活の中ではペットボトルのキャップを開けることや、ズボンをあげる動きが特につらい状態であった。
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来院者
女性
40 代
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期間
2019年11月 ~ 2020年1月
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頻度
週2~3回
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通院回数
9回
施術と経過
1診目 頚椎と胸椎をみたところ、手首(橈骨側)と関係する部位に強い緊張があったため、鍼をして緩めた。痛む動きをしてもらうと、痛みは残っているが「動かしやすくなった」とのこと。状態をさらに改善し安定させるために臀部のツボを使った。何もしていない状態では痛むことはなくなった。2診目〜8診目では、1診目と同様の方針で施術を続けた。動作時の痛みが段階的に軽減し、8診目の時点では、ズボンをあげる動きでも痛みを感じることがなくなった。
使用したツボ
まとめ
手首(橈骨側)の痛みの根本には、頚椎7番と胸椎1番が関係している。身体の連動構造を利用して施術を行ったことで改善に導けた症例である。