出産後の腱鞘炎
症状
2か月前に出産。その頃から右手首から親指に痛みが出始める。病院でレントゲン検査を行うが異常がみられず、腱鞘炎と診断される。リハビリをしたりシップ薬を処方してもらうが、痛みは治まらない。赤ちゃんを抱っこしたり、授乳の時に痛みが増悪する。子育てが苦痛になりどうにかしたいと考え来院。
同時期から、仰向けで寝ると腰の痛みも感じるようになったとのこと。
-
来院者
女性
30 代
-
期間
2018年3月 ~ 2018年3月
-
通院回数
2回
施術と経過
右手の痛みの位置と、腰痛の随伴症状から脊柱の影響が関係していると疑った。胸椎の部分に圧痛が確認できたため、そこに鍼をした。手首、親指を動かしてもらうと痛みがほぼ消失、違和感を残す程度となった。さらに、状態を安定させるため足のツボに鍼をした。
2診目、前回の治療後から痛みは気にならなくなったとのこと。長時間抱っこをしたときに腕の突っ張りが気になる程度。肩甲骨に鍼をすると腕の突っ張りも感じなくなった。
使用したツボ
まとめ
出産後に腱鞘炎の症状を訴えられる方は多い。育児などで、腕へ負担がかかることが増えるからである。ただし今回の症例のように随伴症状を伴う場合、原因が手首だけにあるとは限らない。腕への負担をかけている原因が存在する。今回は、脊柱が原因となっていた。