左親指の曲げ伸ばしで、第一関節が「カクッ」と引っかかり激痛
症状
2ヶ月前、左親指が「カクカク」なり始めた。最初は「何だろう?」と思っていたが、痛みもないので放置していた。10日ほど「カクカク」が続いたある朝、親指をを曲げた瞬間に激痛が走り、その後から左親指が痛み出した。
整形外科を受診してレントゲン検査をした後「ばね指」と診断。ステロイド注射をすると聞いて怖くなり、注射はやめた。その後、他の治療法を探して整体に2件通院するが症状は悪化。
親指を曲げる際、「カクッ」となると激痛が走って、しばらく親指全体に痛みが残る。ペットボトルの蓋を開けたり、雑巾を絞ったりすることができない。
最後の砦に鍼灸を試してみようと考えた。「ここでダメなら手術しかない」と覚悟を決めて来院。
-
来院者
女性
60 代
-
期間
2019年8月 ~ 2019年9月
-
頻度
週2~3回
-
通院回数
10回
施術と経過
症状を確認したところ、左親指がスムーズに曲げられず明らかに、引っかかりが確認できた。親指の動きと関係のある脊柱のツボを使ったところ、最初よりスムーズに動かせるようになった。続けて肩甲骨内縁のツボを使うと、曲げた際の「ジーン」と走る痛みが消失した。
2回目、左親指の痛みは半減している。母指球の辺りまで痛みがあることから、対応する脊柱のツボを追加した。
3回目、1日のうち数時間ではあるがスムーズに動かせ、痛みを忘れている時間帯が出てきた。
6回目、痛みなくペットボトルの蓋開け、雑巾を絞ることができるようになる。
8回目、3ヶ月ぶりに「カクカク」ならない時間帯が出てきた。
10回目で引っかかりも完全に消失して痛みも全く感じなくなり、何をしても大丈夫な状態までに改善された。
使用したツボ
まとめ
母子の動きと関係の深い、脊柱のポイントから調整を行った。痛みのある局所に刺激を加えることは悪化させるリスクがある。また原因は他の場所にあると考え、脊柱から母子の調整をすることで、母子の動きがスムーズに行えるようになり改善に向かって行った。