10年来の舌痛症
症状
10年以上前から舌がピリピリと痛い。
食事中は気にならないが,それ以外の時に気になる。
舌全体ではなく真ん中よりも先端の方に症状がある。
最近では舌だけでなく下顎のあたりまで違和感を感じるようになってきた。
他の症状で通院していたが,鍼ならなんとかなるのではないか?と打診があり施術を開始した。
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来院者
男性
30 代
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期間
2019年7月
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頻度
週1回程度
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通院回数
4回
施術と経過
舌のピリピリ感の変化を目安に施術をすすめていく。
関わりが深いツボ押すとピリピリ感が軽減されたため,そのツボに鍼をする。
鍼を抜いてもピリピリ感が軽減したままであった。
同様に押すと変化のあった手のツボに鍼をして1回目を終了した。
2回目
ピリピリ感はまだあるが,範囲が狭まった。
前回のようにツボを押しながら変化を確認し,鍼をする。
3回目
ピリピリ感は舌先だけになった。
あまり変化のなかった舌顎の違和感も2回目の施術後は軽減してきている。
4回目
ピリピリ感は9割軽減した。
他の症状で来院しているため,経過は観察するがこの症状に対する施術は略治とすることとした。
使用したツボ
まとめ
珍しい症状であったが,ツボを押している間は症状が軽減する,という点がヒントになり効果をあげることができた。
10年以上の症状でも原因をしぼった施術をするとはっきり改善する。
話すときも気になっていたそうなので,生活面の障害を取り除くことができ患者さんのQOLを改善できた症例であった。