握ると掌の真ん中が痛い
症状
産後(6年経過)から左手で物を握ると掌の真ん中が痛くなり、最近では歯ブラシを握っていても痺れ・痛みを感じ力が入らなくなることがあった。利き手と言うこともあり自分としては『使い過ぎ』と思っていた。わかっていても家事は山のようにあり休むわけがいかない。何とか騙しながら過ごしてきたが娘さんが当院に通院することになり、併せて患者さんも通院することになった。
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来院者
女性
30 代
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期間
2019年7月 ~ 2019年7月
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頻度
週1回程度
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通院回数
2回
施術と経過
常に首こりを感じ、グーを作ると痛く力が入りづらい。前腕部の緊張を診ると中央部に著名な緊張を見つけた。そこでこの緊張を取り除くことを目的に施術を始めた。
背中にある前腕部の緊張と関連するツボ・著明な緊張に対応するツボに鍼をした。
肩凝りが緩和され、手の動作時痛も半減した。そこで手の甲にあるツボに鍼をし、前腕部全体の緊張を取りのぞきさらに動きやすさを付け1回目の施術を終えた。
2回目、『嘘のように家事が捗りました。ただ、この2日前から段々と戻ってきている感じがする』とのこと。
そこで前回と同様の施術を行った。また、施術効果を長持ちさせることを目的に肩の可動域を調べ、内旋時に起こる緊張を取り除いた。
3回目、『手の症状が良くなったので別の症状をお願いしたい』とのこと。
そこで本件の施術を終了して経過を見守ることにした。
使用したツボ
まとめ
6年前からの悩みも身体の緊張を診ることで対応出来ることもあります。『使い過ぎ』が原因と言われることもありますがあくまで要因であります。それは同じ作業をしていても症状が出る人と出ない人がいるからです。原因は身体に起こっている緊張であり、それを適切に見極めツボを選んでいくことで施術をしていきます。
そこに鍼施術における醍醐味が隠されていると感じました。
担当スタッフ
洲崎 和広