長年の介護の無理により起こったバネ指
症状
介護を行うことで、4,5年前から右中指の動きが少しづつ悪くなり、現在は手を握ると指が固まってしまい伸ばすことができない。
そのため、反対の手を使って指を伸ばしている状況で、生活に支障をきたしている。
また、半年前から右手を握ると小指の第2関節に痛みが発生し、病院では「老化なのでしょうがないです。指が曲がって固まってしまったら、痛みは出なくなります。」と言われる。
ゆっくりでも良いので、手を握ったり広げたりできるようにならないかと、来院されました。
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来院者
女性
60 代
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期間
2017年10月
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頻度
週2~3回
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通院回数
5回
施術と経過
介護で、ベットから体をおこす手伝いやベットから車椅子への移乗の手伝いなどを長年繰り返すことで、指先から背中まで強いコワ張りが定着してしまい、それが原因で指の動きが悪くなったと考えられました。
そこで、腕のつけねである背骨の際や肩甲骨の内縁などのコワ張りをとることで、背中から指までの動きを調整しました。
1回目の施術で、中指の動きが4割程度回復し、小指の痛みは半分まで軽減しました。
3日置きに同じ施術を継続して行い、小指の痛みは3回目で改善、中指は5回目でほぼ改善しました。
生活に支障がでなくなったため、施術を終了。
半年たった現在も、症状は戻っていないようです。
使用したツボ
まとめ
単純に指を動かす筋や腱に問題があったのではなく、長期間の介護により指を動かすための土台となる、腕や背中などに負担がかかることで指の動きに問題が発生したと考えられます。
そのため、脊柱の際や肩甲骨の内縁に施術することで、指の動きが改善されました。