排便してもスッキリせず、お腹が張って苦しい。便秘になってから足が浮腫む
症状
10代から便秘がちであったが、去年の秋頃より悪化し、週に1度の排便しかできなくなる。
お通じがあってもスッキリせず、残便感が残りお腹が張って苦しい。下剤を使わないと便が硬く、下剤を飲んでも残便感が残ってしまう。また便秘が悪化してから足のむくみもあらわれるようになる。腸セラピーに行ったり、整腸剤を飲んだり食事を気をつけても便秘は改善しなかった。
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来院者
35 歳
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期間
2019年2月 ~ 2019年3月
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頻度
1回通院
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通院回数
6回
施術と経過
お腹を触診すると、左腹部全体が張っている。いつもへその左下方が特に張っているように感じ、押すと気持ち悪いとのこと。
足のスネと手にあるツボに鍼をして5分ほど置鍼(鍼をしたままにしておく技法)を行う。お腹の張り感が10→3に減少し、押した気持ち悪さもなくなったとのこと。
2診目、前回の施術した日は、腸が動いている感じがしておならも出るようになる。翌日、便意を感じ下剤を使わずに排便ができたが形状はコロコロであった。
前回の治療に加え、水分代謝に関わるふくらはぎにあるツボに鍼施術を行なった。
3~4診目、ほぼ毎日のようにお通じがでるようになる。残便感がある日もあるが、便の形状も柔らかくなってきており足のむくみが減少した。同治療を行う。
5~6診目、お腹の張り感も感じなくなり、2日空けることなく定期的な排便がある。残便感もなくなり、まとまった形状になり柔らかくなる。むくみも無くなり体も軽くなったとのことで施術を終えた。
データ
使用したツボ
まとめ
便秘であらわれるお腹の張り感は、宿便が溜まるだけが原因ではない。お腹の筋肉が緊張することも大きな要因の1つ。排便後に張っている感じがなくならないのもそのためである。
今回は、左腹部全体が張っており、その緊張を緩めることで定期的な排便がおこなえるようになった。また、便秘になったことで水分の代謝が悪くなり足のむくみを引き起こした。
便秘がよくなると共にむくみも改善された。