アメリカンフットボール、カットを踏んだ時に起きた肉離れ
症状
この方は社会人でアメリカンフットボールをやられている男性
練習中、走っていてカット(方向の切り替えし)を踏んだ際に右太もも前面にブチンという感覚がした。
長年の経験から「これ肉離れっぽいな。」と思い、練習を中断し早期にアイシング、圧迫などを行った。
その後走れない、太ももの前側を伸ばすと痛むなどといった症状があった。
シーズン中にチームの構想から外れたくないことと仕事にも支障がでるので、翌日チームメイトの紹介でご来院された。
-
来院者
男性
35 歳
-
期間
2018年7月 ~ 2018年8月
-
頻度
週1回程度
-
通院回数
3回
施術と経過
初回
見た感じは内出血をして紫色になっているような感じはない。
患部を確認すると右大腿部前面中心よりもやや内側にポコンと凹みがある。
やや熱感。
うつ伏せになってもらい膝を曲げると左右でかなりの差があった。
筋肉の問題であると考え、脊柱のツボに鍼を1本。
本人的にも軽くなっているのが実感できた。
歩きやすくもなり、その回はテーピングで補助して終了
2回目
初回以来かなりの違いがみられて日常生活、仕事には支障が無くなった。
軽く走れるようになり、ジムでのスクワットもできるようになった!
この回も前回と同様のアプローチを行う。
膝を曲げて大腿部前面を伸ばしても気にならなくなった。
3回目までの間。
ダッシュで走ろうとしたもののまたブチンとなりそうな感覚があったという連絡が入る。
動かせられる範囲、やれる範囲で徐々にやっていきましょうとお伝えした。
3回目
その連絡から数日ダッシュをしても気にならなくなった。
まだ少々カット(方向の切り替えし)をする際に嫌な感じがあるとのこと。
同様に脊柱のツボに鍼をする。
その後院内でそれっぽい動作を行ったが特に異常なし。
その翌日にチームの練習に無事参加することができた。
4回目の予約を取ってあったが仕事の都合でキャンセルの連絡が入る。
その時状況をお聞きしたところ何も問題なくむしろ調子がよいとのこと。
3回の施術で肉離れからは卒業をされた。
使用したツボ
まとめ
サッカーやバスケットボール、アメリカンフットボールなど直線ではなく方向の切り替えし、その後トップスピードをすぐ出すスポーツではこのような怪我は起こりやすい。
この場合は筋肉に問題があるとみてそれに準じたツボを選択。
その後当院の軸となる考え方【不動則痛】つまり【動けないと痛む】という原則にのっとり動かせられる範囲で動いて頂いたことも大きかったと言えよう。
【痛いor痛くない】ではなく【動けないor動かすことができる】この視点が非常に大切であるという事がさらに認識できた症例であったと言える。