NEWアメーバ状の黒い浮遊物が見える飛蚊症状
症状
右目に飛蚊症の疑いを呈する症状が出現した。症状は2、3週間前から始まり、枯れ草が眼球についたような感覚や、黒い虫、アメーバ、リング状のものがチラチラと見える状態であった。特に白壁を見る際に症状が目立つと訴えている。症状に関して医療機関は未受診であった。また、症状と関連する可能性のある所見として、常に首コリや肩こりを自覚している状態であった。
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来院者
男性
60 代
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期間
2023年9月 ~ 2023年10月
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頻度
週1回程度
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通院回数
4回
施術と経過
初診時の眼球の他覚的所見は認められなかったが、触診にて首コリと肩こりを確認した。これらの所見に基づき、頚椎最下部のツボに施術を行った。初回施術後、大きな浮遊物は消失したものの、半分以上の症状は残存していた。2回目以降も同様の施術を継続したところ、2回目の施術後には黒い点状の浮遊物が減少し、アメーバ状の浮遊物は残存するも気になる程度は軽減した。その後2回の施術を重ね、計4回の施術で症状は気にならない程度にまで改善した。
使用したツボ
まとめ
飛蚊症の疑いに対して、頚椎最下部のツボを用いた施術アプローチが奏功した症例である。施術開始から症状の改善までの期間が短く、また再燃も認められなかった。本症例では、頚部への施術アプローチが視覚異常の改善に寄与する可能性を示唆している。ただし、飛蚊症は網膜剥離などの重篤な眼疾患の前駆症状である可能性もあるため、症状が持続する場合は眼科での精査が推奨される。