NEW武道の回し蹴りの際に感じる動作制限
症状
武道競技者の患者が、数年前から左の回し蹴りが出しにくい症状を呈している。動作時に症状が出現し、座位が続くと腰痛も伴うことがある。日常生活への支障は特にないものの、大会でのパフォーマンス向上を目指して来院している。医療機関での診断や治療歴はない。
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来院者
男性
20 代
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期間
2023年10月 ~ 2023年10月
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頻度
1回通院
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通院回数
1回
施術と経過
初診時の診察で左股関節の緊張が認められた。足の甲のツボに鍼をして股関節の可動性を改善した。また、腰痛の改善を目的として肘や肩のツボにも鍼を施術したところ、より動きがスムーズになった。初回施術後、回し蹴りの動作が円滑になり、翌日の大会でもスムーズな動きが維持できたとの報告があった。
使用したツボ
まとめ
武道競技者の回し蹴り動作の改善に対して、足の甲への鍼施術が効果的であった。また、腰痛に対する上肢への施術も動作の円滑化に寄与した。初回の施術で即効性のある効果が得られ、翌日の大会でもその効果が持続したことから、スポーツ競技前のコンディショニングとしても鍼施術が有用であることが示唆された。